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管理職1年目がつらい理由|プレイヤーとの違いに悩んだ実体験

管理職になれば、これまでの経験を活かして仕事を進められる。私も管理職になる前は、どこかでそんなふうに考えていました。

しかし、実際に管理職1年目を経験してみると、思っていた以上につらいと感じる場面が増えました。

仕事量が増えたことも理由の一つですが、それ以上に戸惑ったのが、プレイヤー時代の仕事のやり方がそのままでは通用しなくなったことです。

プレイヤーの頃は、自分が頑張れば仕事を進められました。ところが管理職になると、自分の仕事だけでなく、部下の進捗や育成、トラブル対応、他部署との調整などにも目を向けなければなりません。

この記事では、製造業で管理職になった私が1年目につらいと感じた理由と、プレイヤーとの違いに悩んだ実体験を紹介します。

「管理職になってから仕事がうまく回らない」「自分は管理職に向いていないのでは」と悩んでいる方に、少しでも参考になればと思います。

管理職1年目がつらかった一番の理由は「仕事のやり方」が変わったこと

私が管理職1年目につらいと感じた一番の理由は、単純に仕事量が増えたことではありません。これまで当たり前だと思っていた仕事のやり方を変える必要があったことです。

プレイヤーの頃は、自分に与えられた仕事を期限までにきちんと終わらせることが基本でした。わからないことがあれば調べ、問題があれば自分で考えて解決する。自分が頑張った分だけ仕事が進むので、成果も比較的わかりやすかったと思います。

ところが管理職になると、自分の担当業務だけを見ていればいいわけではありません。部下の仕事の進み具合を確認し、困っていればフォローする。トラブルが起きれば対応し、上司や他部署との調整も必要になります。

しかも、自分がどれだけ頑張っても、部下の仕事が予定どおり進むとは限りません。

私は最初、この変化にうまく対応できず、プレイヤー時代と同じように「自分が頑張れば何とかなる」と考えていました。それが、管理職1年目を苦しくしていた大きな原因だったと思います。

プレイヤーと管理職では「成果の出し方」が違う

プレイヤーと管理職の大きな違いは、誰が仕事をするかではなく、どうやって成果を出すかにあると感じています。

プレイヤーなら、自分で資料を作り、自分で確認して完成させれば仕事は終わります。経験を積むほど作業も早くなり、「自分で動くこと」がそのまま成果につながります。

一方、管理職はそうはいきません。

たとえば部下に資料作成を任せた場合、まず目的や期限を伝え、途中で進捗を確認し、提出された内容をチェックします。足りない部分があれば修正点を伝え、必要に応じてもう一度確認する。自分で作るより時間がかかるように感じることもあります。

管理職になったばかりの私は、この時間をもったいないと感じていました。

しかし、管理職がすべての仕事を自分で処理していては、チームとして対応できる仕事量は増えません。自分一人が成果を出すのではなく、部下が仕事を進められる状態をつくり、チーム全体で成果を出すことも管理職の仕事です。

この違いを理解できていなかったことが、次の「自分でやった方が早い」という失敗につながりました。

「自分でやった方が早い」と仕事を抱え込んでしまった

管理職1年目の頃、私が特に陥っていたのが**「自分でやった方が早い」という考え方**でした。

部下に仕事をお願いしても、自分が求めていたものを100点とすると、最初は60点くらいの状態で返ってくることがあります。そこで修正点を伝えてもう一度お願いすると80点くらいになる。さらに細かい部分を確認して、ようやく求めていた状態になる。

そんなやり取りを繰り返していると、「これなら最初から自分でやった方が早かった」と思うようになりました。

その結果、急ぎの仕事や重要な仕事ほど自分で引き取るようになり、気づけば自分の仕事に加えて、本来は部下に任せられる仕事まで抱えていました。当時は毎日のように遅くまで残り、「こんなに頑張っているのに、なぜ仕事が減らないんだろう」と感じていました。

しかし、今振り返ると当然です。自分で仕事を引き取れば、その仕事は早く終わっても、次もまた自分がやることになります。部下も経験を積めないため、いつまでたっても任せられる仕事が増えません。

目の前の仕事を早く終わらせることばかり考えた結果、長い目で見ると自分で自分の仕事を増やしていたのだと思います。

この抱え込みからどう抜け出したのかは、別の記事で詳しく書いています。

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管理職になると「自分ではどうにもできない仕事」が増える

管理職になってもう一つ戸惑ったのが、自分が頑張るだけでは解決できない仕事が増えたことです。

プレイヤーの頃は、仕事が遅れていれば自分が少し頑張る、わからなければ調べるなど、自分の行動で解決できることが多くありました。

しかし管理職になると、部下の進捗やミス、人員配置、他部署との調整、上司からの要求、突然のトラブルなど、自分だけではコントロールできないことが一気に増えます。

特に製造現場では、予定どおりに一日が進むとは限りません。朝に考えていた仕事が、品質トラブルや人員の問題によって後回しになることもあります。

最初の頃は、予定していた仕事ができないと「今日も仕事が進まなかった」と焦っていました。

しかし、こうした問題に対応してチームの仕事を止めないこと自体が管理職の仕事です。自分の作業がどれだけ進んだかだけで一日を評価しないことも、プレイヤー時代から変える必要がありました。

部下との関わり方にも正解がなくて悩んだ

仕事の進め方以上に難しいと感じたのが、部下との関わり方です。

同じように伝えても、すぐ行動に移す人もいれば、慎重に考える人もいます。細かく指示した方が動きやすい人もいれば、ある程度任せた方が力を発揮する人もいます。

私自身、部下への伝え方で失敗したことがあります。研修の成果発表でアドバイスを求められ、みんなの前で改善した方がよい点を伝えました。内容としては間違ったことを言ったつもりはありませんでしたが、本人には「皆の前で言い過ぎだ」と強く受け止められてしまいました。

この経験から、管理職は**「何を伝えるか」だけでなく「どこで、どう伝えるか」まで考える必要がある**と学びました。

部下は一人ひとり違うため、誰にでも通用する正解があるわけではありません。仕事だけを見ていればよかったプレイヤー時代とは違い、人との関わり方まで考え続けることも、管理職1年目につらいと感じた理由の一つでした。

このときの失敗については、「部下を人前で注意して失敗した実体験」の記事で詳しく紹介しています。

管理職1年目の自分に今なら伝えたい3つのこと

管理職1年目の自分に今なら伝えたいのは、次の3つです。

① 60点で返ってきても、すぐ自分でやり直さない

部下に任せた仕事が思ったような出来でなければ、自分で直した方が早いと感じます。しかし、そこで毎回引き取ってしまうと、いつまでも同じ状態が続きます。

まずは何が足りなかったのか、次はどうしてほしいのかを伝える。時間はかかりますが、この積み重ねが少しずつ「任せられる仕事」を増やしていくのだと思います。

② 自分がやる仕事と部下に任せる仕事を分ける

管理職になったからといって、自分で手を動かしてはいけないわけではありません。私も今でも自分でやった方がよい仕事はあります。

大切なのは、何でも自分で抱えないことです。「これは本当に自分がやる必要があるのか」「部下に経験してもらった方がよい仕事ではないか」と考えるだけでも、仕事の振り分け方は変わります。

③ 部下が仕事を進められる状態をつくることも自分の仕事だと考える

プレイヤー時代は、自分で成果物を完成させることに達成感がありました。その感覚が残っていると、確認や指示、フォローに時間を使った日は「今日は自分の仕事が進まなかった」と感じてしまいます。

しかし、部下が迷わず動けるように指示を出したり、困っていることを解決したりするのも管理職の仕事です。

**自分がどれだけ仕事をこなしたかではなく、チームとしてどれだけ仕事を進められたか。**管理職1年目の自分には、まずこの考え方を伝えたいです。

それでも管理職1年目から完璧に切り替えるのは難しい

ここまで書いてきましたが、管理職になった瞬間からプレイヤー時代の仕事のやり方を捨てられるわけではありません。

私自身、頭では「部下に任せた方がいい」とわかっていても、忙しくなると今でも「自分でやった方が早い」と思うことがあります。

長くプレイヤーとして働いてきた人ほど、自分で考えて、自分で動いて、自分で仕事を終わらせることが身についています。それを急に変えるのは簡単ではないと思います。

だからこそ、最初から完璧な管理職を目指すのではなく、仕事を引き取る前に**「これは本当に自分がやるべき仕事か」**と一度考える。それだけでも違います。

私も失敗を繰り返しながら、少しずつ管理職としての仕事の仕方を身につけている途中です。

まとめ|管理職1年目は「自分が頑張る」から「チームで成果を出す」への切り替えが難しい

管理職1年目がつらかったのは、仕事量が増えたことだけが原因ではありませんでした。

プレイヤー時代の「自分が頑張れば仕事が進む」という考え方から、「部下に任せて、チームで成果を出す」という考え方へ切り替えることが、私にとって一番難しかったのだと思います。

私も「自分でやった方が早い」と仕事を抱え込み、何度も失敗しました。それでも、少しずつ任せることで、自分の仕事の仕方も変わってきました。

管理職1年目でうまくいかないことがあっても、一度にすべてを変える必要はありません。まずは一つ、「自分がやらなくてもいい仕事」を手放すところから始めてみてはいかがでしょうか。

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